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16.1 Graphics クラスのメソッド

よく使うメソッドを一覧にしました。 この他に、多角形を描く fillPolygon などがあります。

座標は、左上隅が (0,0) で、x座標が 右方向へ、 y座標が 下方向へ のびています。

page-16-1.gif

メソッド機能
 setColor (Color c) これ以降の描画を 色 c で行います。c には
  new Color(0, 0, 0) 黒
  new Color(255, 0, 0) 赤
  new Color(0, 255, 0) 緑
  new Color(0, 0, 255) 青
  new Color(255, 255, 255) 白
  new Color(127, 127, 127) グレー
といった具合に、三原色を 0 〜 255 の範囲で指定します。
0 〜 255 の整数の組のかわりに、 0.0F1.0Ffloat 型実数の組も使えます。
また、Color.red や Color.cyan のような、Colorクラスの定数も指定できます。
色については、 Appendix C java.awt.Color を参照してください。
 drawLine (int x1, int y1, int x2, int y2) 点 (x1,y1) と 点 (x2,y2) を直線で結びます。
 drawRect (int x, int y, int width, int height) 点 (x,y) を左上隅にし、幅 width 高さ height の四角を描きます。
 fillRect (int x, int y, int width, int height) 点 (x,y) を左上隅にし、幅 width 高さ height の四角を塗りつぶします。
 clearRect (int x, int y, int width, int heigth) 点 (x,y) を左上隅にし、幅 width 高さ height の四角を このコンポーネントの Background 色 で塗りつぶします。
 draw3DRect (int x, int y, int width, int height, boolean raised) 点 (x,y) を左上隅にし、幅 width 高さ height の四角を描き、 raised が true であれば 盛り上がったように、false であれば へこんだように縁取りをします。
 fill3DRect (int x, int y, int width, int height, boolean raised) 点 (x,y) を左上隅にし、幅 width 高さ height の四角を塗りつぶし、 raised が true であれば 盛り上がったように、false であれば へこんだように縁取りをします。
 drawRoundRect (int x, int y, int width, int height, int aW, int aH) 点 (x,y) を左上隅にし、幅 width 高さ height の四角を描き、 角を 縦 aW ドット、 横 aH ドット分 丸くします。
 fillRoundRect (int x, int y, int width, int height, int aW, int aH) 点 (x,y) を左上隅にし、幅 width 高さ height の四角を塗りつぶし、 角を 縦 aW ドット、 横 aH ドット分 丸くします。
 drawArc (int x, int y, int width, int height, int start, int arc) 点 (x,y) を左上隅にし、幅 width 高さ height の四角領域に内接する楕円の 角度 start 度 から arc 度までの部分の弧を描きます。
 fillArc (int x, int y, int width, int height, int start, int arc) 点 (x,y) を左上隅にし、幅 width 高さ height の四角領域に内接する楕円の 角度 start 度 から arc 度までの部分の円弧を塗りつぶします。
 drawOval (int x, int y, int width, int height) 点 (x,y) を左上隅にし、幅 width 高さ height の四角領域に内接する 楕円のを描きます。
 fillOval (int x, int y, int width, int height) 点 (x,y) を左上隅にし、幅 width 高さ height の四角領域に内接する 楕円を塗りつぶします。
 drawString (String s, int x, int y) 点 (x,y) から文字列 s を書きます。
 setFont (Font f) 以降 drawString される文字列の フォントが f になります。
f は new Font("DialogInput" , Font.BOLD, 12) といったフォントの指定です。
Font クラスについては、 Appendix C java.awt.Font を参照してください。

Graphics クラス のインスタンスを コンストラクタで新たに生成するのではなく、 描画したいコンポーネントや、イメージが持っている Graphics を getGraphics メソッドで獲得する のが普通です。

Graphicsクラスのメソッドの使い方を調べるための アプレットを作ってみました。

使い方は以下のとおりです。

  1. コンボボックスで、描画に使うメソッドを選択すると
  2. 指定可能なパラメータの入力欄が編集可能になるので、
  3. 指定するパラメータをラジオボタンで選択し、
  4. スクリーン上にマウスを置き、 クリックするとその点の座標が、パラメータとして入力される。
  5. すべてのパラメータを指定し終わったら、「Draw」ボタンを押して 描画する。

ソース・プログラムは ma.java です。


更新日:2002-12-05 TOPUPPREVNEXT