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java.awt.Font

【主な機能】

フォントの識別、スタイルやサイズの指定のためのクラスです。

【主なコンストラクタ】

コンストラクタ機能

 Font( String name,
       int    style,
       int    size )
name には フォントフェース名か論理フォント名を指定します。 使えるフォントは環境によって異なりますが、「論理フォント名」という Javaが使えることを保証しているフォント名があります。 「論理フォント名」は次の5つです。
  • "Dialog"
  • "DialogInput"
  • "Monospaced"
  • "Serif"
  • "SansSerif"

style には、Font.PLAIN、 Font.BOLD または Font.ITALIC を指定します。 ボールド(太字)でイタリックにしたければ、 Font.BOLD+Font.ITALIC と書きます。

sizeポイント で指定します。

【フォントを設定するためのメソッド】

生成したフォントをラベルやテキストフィールドに設定するためには、 Component クラスから継承したメソッドを用います。

メソッド機能
void setFont(Font f) コンポーネントのフォントを f に設定します。

Graphic クラスにも setFont メソッドが用意されています。

ラベルにフォントを設定する例

プログラム FontDemo2.java   実行結果 FontDemo2-1.jpg

使用可能なフォント

それぞれの環境で使えるフォントを調べるプログラムです。

   java FontDemo1    とすると、フォントファミリ名が表示され、
   java FontDemo1  a  とすると、フォントフェース名が表示されます。

ソースプログラム FontDemo1.java

実行例(環境によって異なります)。

・ フォントファミリ名の表示例

下図の四角い枠線の中がシステムにインストールされているフォントファミリ名です。 ラジオボタンで選択すると、上部に英字フォント例(Hello World!)、数字フォント、 いつも話題になるいくつかの漢字フォント を表示します。上部右側で、Bold と Italic の 指定や、 フォントの大きさの指定ができます。
上部の英字フォント例(Hello World!) の右にフォントファミリ名、 数字フォントの右に、フォント・サイズ を表示しています。 フォント・サイズを示す数字の右側は、半角カナで「ポイント」と表示していますので、 JISコード系を想定していないフォントやグリフがないフォントでは表示されません。

漢字の部分を 「 文字参照 」と言う方法で表示してみると、以下のようになります。

鴎外 鷗外 温溫 高髙 海海 海 鄧小平 深圳 ①❶⓴⓾⓵㋐ⓐ

想定している表示は以下の通りです。

おうがい はしごだか とうしょうへい しんせん

丸付き数字 2重丸付数字 丸付きかな アルファベット

最後の7つは、JIS X 0213 で追加された丸付き文字です。 表示できる環境は少ないと思います。
漢字が2段になっている部分は、環境によっては下段のグリフになるかもしれません。
上記グリフのうち最後の4つ (2重丸付数字と丸付きかな、丸付きアルファベット)は Unicode Home Page から、 それ以外は 今昔文字鏡 から引用しました。

・ フォントフェース名の表示例

下図の四角い枠線の中がシステムにインストールされているフォントフェース名です。 それ以外は上記のフォントファミリ名の表示と同じです。


更新日:2012-06-16