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ASCII符号 とか アスキー・コード という言葉を耳にしますが、
American Standard Code for Information Interchange のことで、
7ビットの情報交換用符号の米国規格です。
つまり、米国で情報交換に使われる
「128個の文字と、文字につけた番号」
のことです。
0番から3210(2016)番と127(FF16)番には、タブや改行を表したり、ベルをならすといった
目に見えない文字
( 制御文字 Control character )
が割り当てられています。
ここでは、3310(2116)番から12610(FE16)番に割り付けられた、
目に見える文字 ( 図形文字 graphical character )
について注目してみます。
空白 2016 は字の間を空けるという制御文字ですが、
図形文字として処理するのが一般的です。
ASCII に含まれる図形文字は、次の94個です。
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | O | @ | P | ` | p | |||
1 | ! | 1 | A | Q | a | q | ||
2 | " | 2 | B | R | b | r | ||
3 | # | 3 | C | S | c | s | ||
4 | $ | 4 | D | T | d | t | ||
5 | % | 5 | E | U | e | u | ||
6 | & | 6 | F | V | f | v | ||
7 | ' | 7 | G | W | g | w | ||
8 | ( | 8 | H | X | h | x | ||
9 | ) | 9 | I | Y | i | y | ||
A | * | ; | J | Z | j | z | ||
B | + | : | K | [ | k | { | ||
C | , | < | L | ![]() | l | ![]() |
||
D | - | = | M | ] | m | } | ||
E | . | > | N | ^ | n | ~ | ||
F | / | ? | O | _ | o |
表の最上段と左端の欄は、表題欄で16進数が書かれています。 文字は、上から下へ16個、折り返して右側に6列並んでいます。
表の読み方は たとえば、 表の2行目の5列目に A という文字がありますが、 この文字の上の表題欄は 4 、左の表題欄は 1 となっています。 したがって、 A という文字の符号は、 16進で 41 つまり
2進表示 | 8進表示 | 16進表示 | 10進表示 | 文字 | ビット組合せ |
1000001 | 101 | 41 | 65 | A | 4/1 |
となります。 ビット組合せ という表記は、符号を4ビットずつに区切って、各々を10進で読んで スラッシュでつなげたものです。たとえば、文字 H 〜 L は 以下のようになります。
2進表示 | 8進表示 | 16進表示 | 10進表示 | 文字 | ビット組合せ |
1001000 | 110 | 48 | 72 | H | 4/8 |
1001001 | 111 | 49 | 73 | I | 4/9 |
1001010 | 112 | 4A | 74 | J | 4/10 |
1001011 | 113 | 4B | 75 | K | 4/11 |
1001100 | 114 | 4C | 76 | L | 4/12 |
ASCII は1973年に、 ISO/IEC 646 として
国際規格となりました。 次節で述べるように、
12個の国別に必要な文字を容認したため、
国際的な情報交換には問題を残しましたが、
文字コードの標準化の原点といえます。
更新日:2013/12/09 | TOPUPPREVNEXT |