目次> 第8章> 8.1 TOPUPPREVNEXT

8.1 ASCII

ASCII符号 とか アスキー・コード という言葉を耳にしますが、 American Standard Code for Information Interchange のことで、 7ビットの情報交換用符号の米国規格です。 つまり、米国で情報交換に使われる 「128個の文字と、文字につけた番号」 のことです。
0番から3210(2016)番と127(FF16)番には、タブや改行を表したり、ベルをならすといった 目に見えない文字 ( 制御文字 Control character ) が割り当てられています。 ここでは、3310(2116)番から12610(FE16)番に割り付けられた、 目に見える文字 ( 図形文字 graphical character ) について注目してみます。 空白 2016 は字の間を空けるという制御文字ですが、 図形文字として処理するのが一般的です。

ASCII に含まれる図形文字は、次の94個です。

 
O @P`p
!1 AQaq
"2 BRbr
#3 CScs
$4 DTdt
%5 EUeu
&6 FVfv
'7 GWgw
(8 HXhx
)9 IYiy
*; JZjz
+: K[k{
,< L l
-= M]m}
.> N^n~
/? O_o

表の最上段と左端の欄は、表題欄で16進数が書かれています。 文字は、上から下へ16個、折り返して右側に6列並んでいます。

表の読み方は たとえば、 表の2行目の5列目に A という文字がありますが、 この文字の上の表題欄は 4 、左の表題欄は 1 となっています。 したがって、 A という文字の符号は、 16進で 41 つまり

2進表示 8進表示 16進表示 10進表示 文字 ビット組合せ
1000001101 4165 4/1

となります。 ビット組合せ という表記は、符号を4ビットずつに区切って、各々を10進で読んで スラッシュでつなげたものです。たとえば、文字 H 〜 L は 以下のようになります。

2進表示 8進表示 16進表示 10進表示 文字 ビット組合せ
1001000110 4872H 4/8
1001001111 4973I 4/9
1001010112 4A74J 4/10
1001011113 4B75K 4/11
1001100114 4C76L 4/12

ASCII は1973年に、 ISO/IEC 646 として 国際規格となりました。 次節で述べるように、 12個の国別に必要な文字を容認したため、 国際的な情報交換には問題を残しましたが、 文字コードの標準化の原点といえます。


更新日:2013/12/09 TOPUPPREVNEXT