フォント font
グリフの集合。Javaでは、フォントフェース名(単にフォント名ともいう)と、 スタイル、サイズ の組で フォントを識別する。字形のデザインが共通のものは フォントファミリとしてまとめられる。
フォントフェース名(フォント名) | 例) Helvetica Bold |
フォントファミリ | 例) Helvetica |
スタイル Style | BOLD, ITALIC, PLAIN および、 BOLD と ITALIC を組み合わせた4種 |
サイズ 単位は ポイント |
ビットマップフォント と アウトラインフォント
ビットマップフォントは、16×16ドットとか、24ドットとかの四角い領域に 白と黒の点で字の形を表したもの。ディスプレイに用いられるフォント。
アウトラインフォントは、文字の輪郭を数値で表してあり、 拡大縮小が可能になっている。印刷に用いられるフォント。
等幅フォント と プロポーショナルフォント
等幅フォント は すべての半角文字が同じ幅で、全角文字の幅は 半角文字の2倍となっている。 欧文の場合は、モノスペースフォントとよばれ、タイプライタ向きに 開発されたもの。 Courier など。
プロポーショナルフォントは、文字ごとに最適な幅で表示される。 欧文のフォントは通常、プロポーショナルフォント。 和文のフォントは通常 等幅で、プロポーショナルフォントのフォント名には、 P をつけて区別する場合が多い。
ソースプログラムなどをプロポーショナルフォントで表示すると、 インデントの位置がずれて読みにくくなる。
グリフ griph
個々の文字の字形を表現したもの。 ある文字コードの全部の文字のグリフを集めたものをフォントという。
CIDフォントにおいては、異体字に1つの文字コードを割り当て、 CMAPによってどのグリフを使うかを選択する方式になっており、 1つの文字コードの複数のグリフが対応している。
ポイント point
フォントの大きさの単位。1ポイントは0.35146o(アメリカ式ポイント制 1/72インチ)。
Javaでは採用していないが、活字の大きさの単位としてはこの他、 イギリス以外の欧州で用いられるディド式ポイント制(0.3759mm)、 日本独特の号数系などがある。
参考:1インチ=2.54cm ÷72=0.35277
CIDフォント Character IDentified-keyed Font
拡張Type 1、またはCID-Keyedフォントとも呼ばれる。
OCF(Original Composite Format:コンポジット形式)に代わる 日本語 PostScript フォントの新しい形式。 米アドビ・システムズ社が開発した。
異体字のグリフ層を設けることにより、フォントの開発が効率的になりフォント容量も小さくなった。
文字参照 character entity reference
HTML や XML の機能で、テキストの表現にもちいられている文字コードに影響されずに Unicode の文字を表示することができる。 Unicodeのコード値の10進数表示を、&# と ; でくくって表現する。 または、16進表示を、&#x と ; でくくる。
たとえば、シフトJISでテキストが表現されている場合でも、 フォントさえあれば 鷗 か 鷗 で 鷗 を表示することができる。
ダイアクリティカルマーク diacritical mark
のようにアルファベットに付加し主として発音のバリエーションを表す印。 分音符号ともいう。
タイプライタや、TELEX の時代には、 ダイアクリティカルマークだけのグリフを用意し、 アルファベットを印字した後、バックスペース(BS)を使い、 ダイアクリティカルマークを重ね打ちする方法で表現した。
その後、ダイアクリティカルマーク付の文字を、 もとのアルファベットとは別の文字として登録する方式が採用された。
「重ね打ち」の発想で符号化をした時期があったため、JISにおいても 丸付き数字の取入れが遅れるなどの混乱を招いた。