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6.4 リテラル

プログラムの中に書く、具体的なデータ(定数)の表現をリテラルといいます。
リテラルは、以下の種類があります。



整数リテラル   integer literal

整数型の値をプログラムに書く場合には、次のようにします。

10進数、8進数、16進数の区別

int 型と long 型の区別

数字の区切り

SE7以降、数値リテラルと浮動小数点リテラルの 数値をアンダースコアで区切ることができるようになりました。
数字と数字の間に限って、アンダースコアを挿入できます。
例:
12_345_678
0X0000_ffff
0x_0000_ffff (誤り、数字の間ではない)
浮動小数点リテラル   floating point literal

浮動小数点リテラルは、

整数部 小数点 小数部 指数部 型接尾語
から構成されます。

整数部と小数部は、0〜9の数字の列、
小数点はピリオド、
指数部は E または e を書き、その後ろに + または − 、 その後ろに数字の列を並べたもの。 + は省略してもよい。

型接尾語は、float 型と double 型を区別するためで、 F または f をつけると float 型とみなされる。 なにも付けない場合と、D または d を付けた場合は double 型とみなされる。

整数リテラルと区別ができるかぎり、各部分を省略してもよい。

浮動小数点リテラルの例

      10.2   .5    12.   0.321E-3F    0F     3e4
12_345.678_901 (SE7以降、数字の間をアンダースコアで区切れるようになった)
12_345._678 (誤り、アンダースコアは数字の間以外には書けない)
Booleanリテラル   boolean literal

true および false

文字リテラル   character literal

ひとつの文字をASCII(つまり半角)のアポストロフィ「'」で括ったものを文字リテラル といい、その文字自身を表現するために用いる。
アポストロフィや、文字「\」、改行、復帰といった特別の文字を表現するには、 エスケープ・シーケンスを用いる。

エスケープ・シーケンスUNICODE表記と意味
\ b \u0008: backspace BS
\ t \u0009: horizontal tab HT
\ n \u000a: linefeed LF
\ f \u000c: form feed FF
\ r \u000d: carriage return CR
\ " \u0022: double quote "
\ ' \u0027: single quote '
\ \ \u005c: backslash \
OctalEscape \u0000 to \u00ff: from octal value
OctalEscape は、\ のあとに 1桁から3桁の8進数を書く。 3桁の場合、第1桁目は 0から3 しか使えない。すなわち、000から、377までの8進数。

文字リテラルの例

'A'   'a'  '0'  'あ'  '漢'  ' '  '\''  '\047'  '\u0027'

最後の3つは、すべてアポストロフィ(single quote) を表しています。

文字列リテラル   string literal

String 型の定数を書き表すには、値となる文字列を引用符でくくります。

文字列リテラルの例:

"abc"  "アイウ"  "This is a String\n"  "12.3"  "\"あ\""
null リテラル   null literal
空参照(何も参照していない状態)を表現する定数。 null リテラルは、
       null
  
と書きます。 null リテラルは null型です。

更新日:2015/02/13 TOPUPPREVNEXT