目次> 第6章> 6.1 TOPUPPREVNEXT

6.1 基本データ型 primitive type

Javaの基本データ型は、次の8種です。
サイズ  値の範囲
数値整数byte8ビット-128 〜 +127
short16ビット-32768 〜 +32767
int32ビット-2147483648 〜 +2147483647
long64ビット-9223372036854775808 〜 +9223372036854775807
文字char16ビット0 〜 65535
浮動小数点float32ビット±3.40282347E+38 〜 ±1.40239846E-45
double64ビット±1.79769313486231570E+308 〜 ±4.94065645841246544E-324
真偽値boolean-true false

整数は長さによって4種類ありますが、通常 int を使います。 int では桁数が足りない場合に long を用います。 また外部データとの交換等、特別な場合に byte や short が必要になることがあります。

整数は 2進法 で表現され、 負の数は 2の補数表示 となっています。

char 型も数値の仲間ですが、符号なしの整数です。コンピュータで扱う文字には、 番号がつけられています。たとえば、空白は32番、数字の0、1、2 は それぞれ 48番、49番、50番、A、B、C はそれぞれ 65番、66番、67番、 a、b、c は97番、98番、99番といった具合です。
この番号の付け方を符号系とか、文字コードなどと呼びます。 符号系は、文字集合とエンコーディングからなっています。
どのような文字を扱うかが文字集合で、 文字と番号の対応をエンコーディングといいます。

よく使われる符号系には、次のようなものがあります。

符号系charset使われ方
ASCII ISO-8859-1 英語圏むけのドキュメント
JIS ISO-2022-JP 電子メール、7ビット環境を通過
シフトJIS Shift_JIS パソコン
Windows、Macintosh
EBCDIC   メインフレーム
EUC EUC-JP Unix上での日本語処理
Unicode UTF-16 Java、WindowsNT

charset は、たとえば、HTML文書の先頭に

<META http-equiv="Content-Type" content="text/html;CHARSET=Shift_JIS">
とか、メールのヘッダに
Content-Type: text/plain;   charset="iso-2022-jp"
Content-Transfer-Encoding: 7bit
などと書くときにつかわれる文字列です。 大文字と小文字の区別はされませんが、アンダースコアとハイフンを間違えないように!
文字コード(符号系)については、 第8章で詳しく取り上げます。

Java では、 Unicode という符号系を採用しています。 Unicode は 16ビットの符号系で、世界中のより多くの文字を表現しようとしています。

Java における浮動小数点数の表現方法は、IEEE 754 という規格に準拠しています。
浮動小数点数については、第7章で詳しく取り上げます。

Java言語は、オブジェクト(クラスとインスタンス)を取り扱う言語です。 さまざまな機能がオブジェクトを基本に提供されます。
例外は、基本データ型です。 数値、文字、真偽値といったデータ(基本データ型、オブジェクトではない)も、 他の言語と同様に取り扱えるようになっています。
基本データ型のデータをクラスとして扱い、Javaのさまざまな機能を利用するために、 ラッパークラス が用意されています。

基本データ型とラッパークラスは、 必要に応じて自動変換がされます。 これを ボクシング・アンボクシング と呼びます。


更新日:2013/12/09 TOPUPPREVNEXT