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Javaの基本データ型は、次の8種です。
型 | サイズ | 値の範囲 | ||
---|---|---|---|---|
数値 | 整数 | byte | 8ビット | -128 〜 +127 |
short | 16ビット | -32768 〜 +32767 | ||
int | 32ビット | -2147483648 〜 +2147483647 | ||
long | 64ビット | -9223372036854775808 〜 +9223372036854775807 | ||
文字 | char | 16ビット | 0 〜 65535 | |
浮動小数点 | float | 32ビット | ±3.40282347E+38 〜 ±1.40239846E-45 | |
double | 64ビット | ±1.79769313486231570E+308 〜 ±4.94065645841246544E-324 | ||
真偽値 | boolean | - | true false |
整数は長さによって4種類ありますが、通常 int を使います。 int では桁数が足りない場合に long を用います。 また外部データとの交換等、特別な場合に byte や short が必要になることがあります。
整数は 2進法 で表現され、 負の数は 2の補数表示 となっています。
char 型も数値の仲間ですが、符号なしの整数です。コンピュータで扱う文字には、
番号がつけられています。たとえば、空白は32番、数字の0、1、2 は
それぞれ 48番、49番、50番、A、B、C はそれぞれ 65番、66番、67番、
a、b、c は97番、98番、99番といった具合です。
この番号の付け方を符号系とか、文字コードなどと呼びます。
符号系は、文字集合とエンコーディングからなっています。
どのような文字を扱うかが文字集合で、
文字と番号の対応をエンコーディングといいます。
よく使われる符号系には、次のようなものがあります。
符号系 | charset | 使われ方 |
---|---|---|
ASCII | ISO-8859-1 | 英語圏むけのドキュメント |
JIS | ISO-2022-JP | 電子メール、7ビット環境を通過 |
シフトJIS | Shift_JIS | パソコン Windows、Macintosh |
EBCDIC | メインフレーム | |
EUC | EUC-JP | Unix上での日本語処理 |
Unicode | UTF-16 | Java、WindowsNT |
charset は、たとえば、HTML文書の先頭に
Java では、 Unicode という符号系を採用しています。 Unicode は 16ビットの符号系で、世界中のより多くの文字を表現しようとしています。
Java における浮動小数点数の表現方法は、IEEE 754 という規格に準拠しています。
浮動小数点数については、第7章で詳しく取り上げます。
Java言語は、オブジェクト(クラスとインスタンス)を取り扱う言語です。
さまざまな機能がオブジェクトを基本に提供されます。
例外は、基本データ型です。
数値、文字、真偽値といったデータ(基本データ型、オブジェクトではない)も、
他の言語と同様に取り扱えるようになっています。
基本データ型のデータをクラスとして扱い、Javaのさまざまな機能を利用するために、
ラッパークラス
が用意されています。
基本データ型とラッパークラスは、 必要に応じて自動変換がされます。 これを ボクシング・アンボクシング と呼びます。
更新日:2013/12/09 | TOPUPPREVNEXT |