[構文１　ｉｆ−ｔｈｅｎ構文]

[構文２　ｉｆ−ｔｈｅｎ−ｅｌｓｅ構文]

[意味]

• 式の値は、boolean 型でなければいけません。
• 構文１では、式を計算し、値が true の場合、文を実行します。値が false の場合は、何もせず、次の文の実行に移ります。
• 構文２では、式の値が true の場合 文１ を実行し、false の場合 文２ を 実行します。
• Ｊａｖａでは、文や、文１の前に、ｔｈｅｎを書きませんが、式が true になった時に実行されるので、この部分を then句、then構文などと 呼ぶことがあります。
• ｉｆ文がネストした場合、ｅｌｓｅ句は内側のｉｆに対応します。 （ｄａｎｇｌｉｎｇ ｅｌｓｅ）

[例]

          if( valueA < valueB ) System.out.println( valueA );


          if( valueA < valueB ) {
                System.out.println( valueA );
                minval = valueA;
            }


          if( valueA < valueB ) {
                    ... 《1》

             }
          else {
                    ... 《2》
             }

解りやすいプログラムを作るという観点から、 ｉｆ文について重要なポイントが２つあります。

• ｔｈｅｎ句に、ｉｆ文を書かないようにする。 上記の例の 《1》 の部分にｉｆ文を入れないということです。
  たとえば、

  
             if( 条件ａ ) {
                  if( 条件ｂ ) {
                            処理１
                     }
                  else {
                            処理２
                     }
               }
             else {
                  if( 条件ｂ ) {
                            処理３
                     }
                  else {
                            処理４
                     }
               }
      

  のような場合に、 then 側のネストを アンド条件（&&）で結合して、ｅｌｓｅ−ｉｆで 順にならべるように、書直してみて下さい。
  else-ifは、いくら長くても上から下へ順に読んで行くことができますから、 そこに、&&で全条件が書かれていると、 条件と処理の関係が 解りやすくなります。
  上記のｉｆ文を書直すと次のようになります。 ｅｌｓｅ−ｉｆ 独特のインデンテーションになじんでください。

  
             if( 条件ａ && 条件ｂ ) {
                          処理１
                }
             else if（ 条件ａ ）{
                          処理２
                }
             else if ( 条件ｂ ）{
                          処理３
                }
             else {
                          処理４
                }
      

• if-then構文とif-then-else構文が混在すると、ｉｆとｅｌｓｅの対応が 解りにくくなります。
  コンパイラは、機械的に内側からｉｆとｅｌｓｅを組み合わせて 解釈をしますが、あなたが書いた気持ちとは、ずれてしまう可能性があります。 上記のように、

  
              if(        )
              else if(   )
              else if(   )
              else if(   )
              else 
  
  

  のように、きれいに整理できないときには、ｅｌｓｅのないｉｆ−ｔｈｅｎ構文を 順次ならべて書くことも、検討してみましょう。たとえば前の例と同じ構造ですが、

  
             if( a > b ) {
                  if( a > c ) {
                           max = a;
                     }
                  else {
                           max = c;
                     }
               }
             else {
                  if( b > c ) {
                           max = b;
                     }
                  else {
                           max = c;
                     }
               }
  

  であれば、次のように書くのがよいでしょう。

             max = a;
             if( b >= max ) max = b;
             if( c >= max ) max = c;